1PCで配信とVCを両立する場合、複数のサウンドデバイスを使うのが一般的です。
それについては、こちら等をご覧ください。
オンボードサウンドは、マイク入力にノイズが多かったりするので、特に理由がなければ複数デバイスを使用する方法をお勧めします。

ここで説明するのは、オンボードサウンドのみで実現する方法です。
Realtek HD audio ALC888が搭載された、FOXCONN製OEMマザーボードについての説明なので、他の環境ではいろいろ異なると思います。

サウンド設定に関しては、ネットで調べたり、人に聞いたりすること以上に、自分でいじって把握することが重要です。
録音しながら、いろいろ試してみると、新たな発見があるかもしれません。
私の頭の悪い説明では、多分わからないと思うのでいろいろ試してみてください。

再生マルチストリーミング、録音マルチスリーミング機能を使用します。
Realtekのオンボードサウンドでも、録音マルチストリーミングが不可能なチップもあるようです。
その場合、この方法は不可能です。


Realtekオンボードの便利な機能

・再生、録音マルチストリーミング
ひとつのオンボードサウンドデバイスを、複数のデバイスのように扱える機能です。
これによって、VCに声だけ、配信に声+システム音といった、配信とVCの両立が出来ます。

・自分の声が聞こえないステレオミックス(再生リダイレクト)
ステレオミックス時は、自分の声が自分に聞こえるのが普通ですが、Realtekオンボードではそれを回避することが出来ます。
録音コントロールで、ステレオミックス+マイクといったように、複数の入力ソースを選択することが出来ます。
再生側のマイクボリュームをミュートすることが出来るため、自分の声を聞かなくても、声とシステム音をミックスできます。

※密閉型のヘッドフォンの場合、多少自分の声が聞こえないと、話しづらいこともあるようです。


サウンドルーティングソフトについて

サウンドルーティングソフトは猿ちぃ++を使用します。
http://yakiimo.ddo.jp/
http://yakiimo.ddo.jp/files/saruty_pp01.zip


ノイズ除去について

オンボードのマイク端子は、かなりノイズがのります。
マイクブーストをしようすれば、なおさらノイズが増幅されます。
3の方法の場合、複数の端子を経由してさらにノイズが増えます。
ノイズ除去が必要になるかもしれません。
猿ちぃ++、はVSTプラグインを使用できます。
VSTプラグインを使ってノイズ除去できれば、ノイズ問題が解消するのですが、使い方がわかりません。
これの使い方ご存知の方
もしくは、手軽にノイズ除去できるVSTプラグインをご存知の方はご教示ください。
私は現在、RLMを使用しています。
http://mosax.sakura.ne.jp/fswiki.cgi?page=Other#p4


オーディオケーブルについて

オーディオケーブルは単純なものでも数百円します。
数本買うとすぐにUSBサウンドデバイス買える値段になります。
品質は無視して、百均に売ってるオーディオケーブルお勧めです。
私は、ステレオミニ⇔ステレオミニ、ヘッドフォン延長ケーブルを百均で済ませました。
質は最悪ですが、一応使えてますよ!
そもそも音質にこだわるような場合、オンボードは選択肢にはいりませんからね。


各デバイスの名称について

再生デバイス「Realtek HD Audio output」は、再生マルチストリーミング機能を有効にすると
「Realtek HD Audio output」
「Realtek HD Audio 2nd output」
に分かれます。
※この二つのデバイスは、完全独立というわけではありません。

録音デバイス「Realtek HD Audio input」は、録音マルチストリーミング機能を有効にすると
「Realtek HDA Primary input」
「Mic in at front panel(Pink)」
に分かれます。


1.マイク一本、自分の声が聞こえる場合
2.マイク二本、自分の声が聞こえない場合
3.マイク一本、自分の声が聞こえない場合


1.マイク一本、自分の声が聞こえる場合



もっとも手軽に配信+VCをやる方法
自分の声が聞こえる、システム音と声のバランス調整が難しいなどのデメリットがあります。

・マルチストリーミング設定
再生マルチストリーミング:不要
録音マルチストリーミング:必要

・マイク接続
マイクをフロントマイク端子に接続

・デバイス指定
「Mic in at front panel(Pink)」をVCで使用
「Realtek HDA Primary input」をWMEで使用

・サウンドコントロール設定
「Mic in at front panel(Pink)」のマイクボリュームのミュート解除
ここでVCの音量調整を行います。

「Realtek HDA Primary input」のステレオミキサーのミュート解除

「Realtek HD Audio output」のFront Micのミュート解除
WAVEとFront Micで、声とシステム音のバランスを調節

マイク音が小さい場合など、WAVEとFront Micだけでバランス調整が難しい場合
サウンドルーティングソフトを使って、「Mic in at front panel(Pink)」から「Realtek HD Audio output」にルーティングしてあげると、音量調整が容易になるかもしれません。

自分の声が聞こえるのは良いという人でも、マイクノイズを聞き続けるのは不快かもしれません。


2.マイク二本、自分の声が聞こえない場合



自分の声は聞こえないが、マイクを二本使用。
マイクの音量のみを調整するのが難しい。

・マルチストリーミング設定
再生マルチストリーミング:不要
録音マルチストリーミング:必要

・マイク接続
VC用のマイクをフロントマイクに接続
配信用のマイクをリアマイクに接続

・デバイス指定
「mic in at front panel(Pink)」をVCで使用
「realtek hda primary input」をWMEで使用

・サウンドコントロール設定
「Mic in at front panel(Pink)」のマイクボリュームのミュート解除
ここでVCの音量調整を行います。

「Realtek HDA Primary input」のマイクボリューム、ステレオミキサーのミュート解除
マイクボリューム、ステレオミキサーのボリュームは固定されていて、個別に変更出来ません
録音コントロールのボリュームでマイク音を調整した後、再生側でシステム音のバランスを調整
録音コントロールのボリュームを操作すると、システム音の音量も変わることに注意が必要です
(わ、わかりにくい)

「Realtek HD Audio output」のFront Mic、マイクボリュームはミュート


3.マイク一本、自分の声が聞こえない場合



オーディオケーブルは必要ですが、マイク一本で自分の声を聞かずに配信とVCを両立出来る…
はずだったんですが、やってみたら…
端子を複数経由するため、ノイズが酷かったり
声が微妙にエコーしてたり、結構問題を抱えてます。
コスト的には100円しかかからないけど、手間を考えると微妙です。

Audio outputとAudio 2nd outputは完全独立ではないのですが(ここらへんは説明できないのでいろいろ試してください)
WAVEは独立してて、フロントイヤホンとリアイヤホンから完全に別の音を出せます。
ですが、エコーが入るということは、どこかでループしてしまっているんでしょうね。
サウンドのループに関しては、ラインインなどを使うときも注意が必要です。

・マルチストリーミング設定
再生マルチストリーミング:必要
録音マルチストリーミング:必要

・マイク接続
マイクをフロントマイク端子に接続

・デバイス指定
「Mic in at front panel(Pink)」をVCで使用
「Realtek HDA Primary input」をWMEで使用

・オーディオケーブル、ルーティング
「Mic in at front panel(Pink)」から「Realtek HD Audio 2nd output」へサウンドルーティング
フロントイヤホン端子からリアマイク端子へケーブル接続

・サウンドコントロール設定
「Mic in at front panel(Pink)」のマイクボリュームのミュート解除
ここでVCの音量調整を行います。

「Realtek HD Audio 2nd output」のWAVEのミュート解除
サウンドルーティングで、フロントマイクから入力された音を、フロントイヤホンから出力できるようにして
それをオーディオケーブルでリアマイク端子に接続します。

「Realtek HDA Primary input」のマイクボリューム、ステレオミキサーのミュート解除

「Realtek HD Audio output」のFront Mic、マイクボリュームはミュート



自分でも酷い説明だと思った
質問は掲示板の方へ


最初に作った画像なんだが、わかりづらい 設定項目とかの参考にどうぞ